Painter BEGIN

カスタムパレット

『Painter Essentials』を使っていて,ブラシを選択するときなどに妙にクリックの手順が多いと感じることがあります。これは,『Painter Essentials』のインタフェースが『Painter』を改悪して作られたものだからなのです。

たとえば,ブラシ「クレヨン」を選んでいる状態から「鉛筆」に持ち替えようとすると,ブラシ部分をクリック,表示されるプルダウンメニューを下までスクロール,さらに「鉛筆」をクリックと,3段階の手間を踏まねばなりません。

『Painter Essentials』だけを使っていると,それが普通だと感じるかもしれません。しかし,『Painter』 は,このブラシメニューのカスタマイズが可能なのです。


『Painter』 の場合,このブラシメニューの高さを変更することができ,スクロールさせずともすべてのブラシを一望できるようになっています。また,通常のリスト表示のほかにサムネイル表示というアイコンのみの表示モードも選択可能です。

スクロールの手間がなくなるだけでも劇的に作業効率が変わります。…しかし,それだけではありません。『Painter』 には,カスタムパレット機能という優れた機能が用意されています。


ブラシはもちろん,メニュー項目も追加可能です。

自分がよく使う機能だけを,自分だけのオリジナルパレットとして保存することができるのです。これを使いこなせば,ブラシメニューを表示させることすら必要なくなります。ワンクリックだけで,ブラシを簡単に変更することができるのです。さらにカスタムパレットは,複数,作ることができ,サイズやボタンの位置などもある程度,融通が利くように設計されています。このカスタムパレット機能のためだけに『Painter IX』にアップグレードしても申し分ないほど,この機能は作業の効率化に一役も二役も買っています。

このカスタムパレットに慣れると,『Painter Essentials』が,いかに作業効率が悪いインターフェイスか,改めて理解できます。『Painter Essentials』にもカスタムパレット機能を搭載してほしいとまでは言いませんが,せめてメニューの高さを可変できるよう仕様変更は希望したいところです。

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