Painter 8 BEGINNER'S GUIDE

Painter8

その他の新機能

Painter8はメジャーアップグレードですので,Painter7.1に比べて様々な新機能が追加されています。また,機能改善・改変も多数行われています。機能改変については次のページでくわしく紹介いたしますが,ここでは,新たに搭載された機能について紹介します。

レイヤーマスクが,本格的に搭載されました

Painterの歴史として,Painter5.5までのフローターは,マスクを利用した「移動できるキャンバス」という意味が強かったですし,Painter6以降のレイヤーも,基本的にレイヤーマスクを利用して透過処理を行っていました。その関係上,マスキングされている部分には「黒」が割り当てられておりました。レイヤーの「見えない部分に黒が割り当てられている」と,いうと少々わかりづらいかもしれませんが,Painter6やPainter7で,レイヤーに対して「効果」をかけたり,特殊なブラシを用いると,黒がにじみ出てくることがありました。これは,レイヤーマスクで,マスキングされた箇所に「黒」が割り当てられていたためです。

しかし,Painter8のレイヤーは,Photoshopと同様に,レイヤーの透過度とは別にレイヤーマスクと呼ばれる8bitのアルファチャンネルを持ちましたので,これまでとはまったく異なる使い方が可能になり,いろいろと効果的な合成が可能になります。

左の図をみると,すぐわかりますがレイヤーサムネイルが追加されました。これについては次のページで詳しくふれております。

Photoshop形式で保存する際に圧縮できるようになりました

Painterはずっと以前からPhotoshopファイル形式をサポートしており,以前からレイヤーやCMYKモードに対応しておりましたが,Photoshopファイルの圧縮まではサポートしていませんでした(Photoshopで保存したpsdファイルは圧縮されています)。そのため,Painter7以前,Photoshopファイル形式で保存すると,膨大なファイル容量となってしまいましたが,Painter8からは改善されています。ささいなことですが,非常に大きな機能向上です。

「正確にペースト」が追加されました
p>この新機能は,座標まで正確にペーストするということです。これも,目立たない機能ですが実用性十分です。これまでなかったのが不思議な機能とも言えます。

こなれてきた機能

Painterのアップグレードによる機能追加は,あまり細かいところに手が行き届いてないことが多く,とりあえず「増やしてみました」ということが多いのが特徴です。だいたい,2回,メジャーアップデートを繰り返された頃に,ようやくこなれてきて,それなりに使いやすい機能になります。Painter8でいうと,レイヤー機能と,折り畳み式のパレットウインドウが,ちょうどこなれてきた例です。