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通常のIllustratorの「破線」はアウトラインすると「実線」としてアウトラインされてしまいます。これを簡単にアウトラインをとるためにはバージョン3形式（あるいはバージョン5形式)に落として保存すれば、破線はアウトラインされます。

しかし、バージョンを5まで落とすと、それ以外の、さまざまな情報も欠損する可能性が高く、あまりおすすめはしません。そこで、「アートブラシ」を利用して擬似的に破線アウトラインをとる方法を紹介します。

そこで，左図のような破線を作成し，ブラシとして登録します。

破線のパターンとして使用する矩形を作成し，透過部分は「塗り」，「線」ともに指定せず透明のオブジェクトを作成します。左図の場合，左側の矩形はK100%，右側の矩形は透明のオブジェクトを並べています。このふたつのオブジェクトを選択し，ブラシパレットにドラッグすれば登録作業がはじまります。

新規ブラシダイアログが表示されますので，ここでは「新規パターンブラシ」を選択してください。パターンブラシオプションを設定するウインドウが表示されます。

ここではパターンブラシの「名前」や「彩色」「サイズ」など細かな設定が可能です。各設定内容についてはユーザーガイド（取扱説明書）をご覧ください。

改めてオブジェクトを作成し，そのオブジェクトに対して先ほど作成したパターンブラシを適用します。

ここで「アピアランスを分割」を行います。これで，オブジェクトのアピアランスが分割され，パターンブラシはアウトラインすることができます。

これで完成です。パスだけが残りますので，不要なパスは削除します。