Illustratorで描く水滴

透明機能を駆使して水のしずくを描きます

リアルな「水滴」を描画する

Illustratorの「透明」機能を利用して,たった3つの「円」オブジェクト(正確には不透明マスクを利用するので合計6つのオブジェクトを使用します)で,リアルな「水滴」を描画する方法を紹介します。

対応アプリケーション: Illustrator

Step.01

まず,円ツールを使用して白い正円を描きます。正円を描き終わったら,この正円をクリップボードにコピー(Command + C)しておきます。

Shiftキーを押しながら円ツールを使用し,正円を描きます
Step.02

次に,この正円オブジェクトの不透明マスクを作成します。透明ウインドウから「不透明マスクを作成」を選び,不透明マスクレイヤーに切り替えます。

不透明マスクレイヤー上で「前面にペースト(Command + F)」を選び,先ほど描いた正円と同位置に円を配置して下さい。
不透明マスク上で,グラデーションメッシュを利用して,左図のようなメッシュを作成,中央色を黒に指定します。

不透明マスクを作成
Step.03

続いて,ハイライトを作成します。

先ほどと同様の手順です。どこか適当な場所に白い円を作成,不透明マスクを作成し,今度は放射状グラデーションを利用して透過させます。中央が白,周囲が黒くなるよう指定してください。

ハイライトが完成したら,先ほどの正円の適当な場所に配置します。

ハイライトを作成
Step.04

先ほど作成したハイライトを複製。色を黒に変更し,ドロップシャドウに使用します。

いちばんはじめに描いた円よりも下に配置し,大きさを左図のように調節してみましょう。

ドロップシャドウを作成
Step.05

これで完成です。不透明マスクを利用しているので合計6つのオブジェクトを利用したことになりますが,通常レイヤー上では3つのオブジェクトから構成されていることになります。非常に簡単ながら,作り方によってはかなりリアルな「水滴」が作成できます。

3つのオブジェクトで完成