カラーモードとカラーの複雑な関係

ドキュメントのカラーモードとカラーのカラーモードは、すこし複雑な関係にあります。

カラーモードとカラーの複雑な関係

IllustratorやPhotoshopでカラーモードというと、どんなことを想像するでしょうか。

カラーモードには、「ドキュメントのカラーモード」と、「カラー(ウインドウ)のカラーモード」の2種類があります。

この2種類の「カラーモード」は、慣れないうちは混乱の原因となります。しっかりと違いを理解しましょう。

対応アプリケーション: Illustrator

Step.01

PhotoshopやIllustratorで、「効果」や「フィルタ」を実行する際に、目的の「フィルタ」が使えないという経験はありますか?

これは、そのドキュメントのカラーモードが、その「フィルタ」に対応していないことが原因です。

カラーモードが、その「フィルタ」に対応していないことが原因です。
Step.02

しかし、このときに「カラー」ウインドウのカラーモードを変更すれば、カラーモードが変わったと誤解する場合があります。

しかし、「カラー」ウインドウのカラーモードを変更しても、「フィルタ」が使えるようになるわけではありません。

「カラー」ウインドウのカラーモードを変更しても、「フィルタ」が使えるようになるわけではありません
Step.03

大切なのは、ドキュメントのカラーモードをCMYKに変更することです。ドキュメントのタイトルバーを確認してみてください。カラーモードの表記は、CMYKと書かれていますか?それとも、RGBと書かれていますか?

ドキュメントのタイトルバー
Step.04

Photoshopの場合、メニュー[イメージ > モード ]内から、[RGBカラー]を選択します。

Step.05

Illustratorの場合、メニュー[ファイル > ドキュメントのカラーモード ]内から、[RGBカラー]を選択します。

このようにして「ドキュメント」そのものをRGBカラーモードにすることで、「フィルタ」や「効果」が使えるようになります。なお、すべての「フィルタ」や「効果」がRGBカラーモードで使えるというわけではありません。反対にRGBカラーモードでは利用することのできない「フィルタ」も考えられます。この点は注意が必要です。