レイヤーグループを結合すると色が変わってしまう

結合すると各オブジェクトの合成方法は解除されてしまいます

レイヤーグループ

複数のオブジェクト(レイヤーやシェイプなど)を管理する際は,グループ化しておくと便利ですが,オブジェクトごとに合成方法を変えている場合,注意が必要です。

たとえば,左の場合,イラスト主線を描いたレイヤーを「フィルタ」に設定し,着色したレイヤーは「デフォルト」のままに設定してあります。

対応アプリケーション: Painter

Step.01

このように,オブジェクトごとに合成方法を変えているものを結合(一つにする)を行うと,合成方法が,すべて解除され「デフォルト」となったうえで「結合」されてしまいます。

左の場合,うっすらと色が薄くなってしまいました。なぜ,このようなことが起きるのかと言うと…

結合前と結合後
Step.02

結論から言うと,合成方法の異なるオブジェクトを,合成方法が解除されないように結合することはPainterの仕様上,できません。

ただし,合成方法をそのままで絵に反映させることはできます。

●作品を完成させる最後の最後に,すべてのオブジェクトを選び,「固定」すること。合成方法が活かされたまま固定されます。

もうひとつの方法は,完全な方法ではありませんが,ひとつの逃げ道として紹介します。

●ファイルメニューより。そのオブジェクトグループを新規書類に「固定して選択」を選び,再び選択範囲よりレイヤーを作成。もとのキャンバスに戻す。

多少,レイヤーの周囲が欠けますが,ほぼ完全な状態で「レイヤーを結合」することができます。

なお,この問題はPainter7で部分的に改善され,表示通りの結合ができないレイヤーグループは,注意マークが表示され結合できないように変わりました。しかし、Painter 8以降、この警告機能はなくなってしまいました。